古里・岩手、佐々木に熱いエール

大リーグ、ドジャースの佐々木朗希(23)が19日、東京ドームでのカブス戦でメジャー初登板を果たし、古里岩手県では住民らが画面越しにエールを送った。母校大船渡高がある大船渡市が山林火災で傷つく中、住民にとって明るい話題になった。
出身地・陸前高田市の商業施設で行われたパブリックビューイングには、佐々木がかつて所属したスポーツ少年団の子どもら約80人が参集。青いメガホンを手に、1球ごとに「よしっ」と息をのみ、三振を奪うと会場は熱気に。四回裏のマウンドに佐々木の姿はなく、降板が分かると「ああ」とため息が漏れた。
大船渡高のコーチとして佐々木を指導した新沼丞さんは大船渡市の自宅でテレビ観戦し「緊張からか力んでいるように見えたが、メジャーの選手に負けないことを示せた。次の登板に生かしてほしい。百点だ」とねぎらった。
山林火災で一時は避難生活もした中学3年金野紘己さんは今春、大船渡高に進み硬式野球部に入る予定だ。「ハイレベルな世界で通用してすごい。朗希さんの背中を見て自分も成長できれば」と話した。
(共同)