福岡知事に服部氏再選

任期満了に伴う福岡県知事選は23日投開票され、無所属現職の服部誠太郎氏(70)=自民、立民、国民、公明、社民推薦=が、無所属の弁護士吉田幸一郎氏(45)=共産支持、諸派の政治団体代表新藤伸夫氏(76)、無所属の自営業藤丸貴裕氏(48)の3新人を破り再選を果たした。投票率は31・58%で、前回2021年の29・61%を1・97ポイント上回った。
服部氏は与野党相乗りに加え、連合福岡や県農政連など100超の団体から支援を取り付けるなど組織戦を展開。県内をくまなく回り、1期4年の実績をアピールするとともに、少子高齢化対策やデフレからの脱却を訴えた。
再選を受け、福岡市内で支援者に「課題から逃げることなく、福岡県の飛躍、発展を導き出していく」と述べた。
吉田氏は最低賃金2千円への引き上げなどを主張。街頭演説を重ね、交流サイト(SNS)を積極的に活用して支持拡大を図ったが及ばなかった。記者団に「政策論争にならなかった」と語った。新藤、藤丸両氏も広がりを欠いた。
(共同)