被災地たった1人の入学式

昨年元日の能登半島地震と9月の記録的豪雨で大きな被害が出た石川県珠洲市の市立正院小で7日、入学式が開かれた。市内の他の小中学校でも同日、入学式を開催。相次ぐ災害で地元を離れた家庭も多い中、子どもたちが新たな一歩を踏み出す。正院小によると、新1年生は1人で、全校児童数は計10人。地震前の2023年4月時点では28人だった。
新入生の岩坂彩幸さん(6)は緊張した様子だったが、名前を呼ばれると、手をあげて「はい」と元気よく立ち上がった。山野仁志校長は式辞で「地震の後、町の風景が大きく変わった。それでも、ここで学ぶことを選んでくれて、ありがとう」とあいさつした。
(共同)