バス運転手が障害者に暴言、熊本



熊本県荒尾市で2月、路線バスを運行する産交バス(熊本市)の60代男性運転手が、乗客で障害のある高齢女性に「無料だから乗っている」などの暴言を吐いていたことが分かった。女性は無料で同社のバスなどに乗れる「福祉特別乗車証」を持っていた。運転手は懲戒処分となった。同社が13日明らかにした。
同社によると、運転手は2月28日、荒尾市内を循環するバスを運行。女性はつえを使って商業施設前のバス停から乗車した後、目的地で降りることができなかったため、一周して乗車したバス停で降りようとした。降車時、運転手が「何か言うことはないのか」と発言。事情を説明する女性に対し「ただだから、暇だから乗っているんだろう」と強い口調で言い放ったという。
女性の親族が同社に抗議して発覚した。同社の調査に対し、運転手は事実関係を認めた一方、反省しておらず、3月に処分したという。詳しい処分内容は公表していない。運転手は継続雇用社員で、3月末に契約期間満了で退職した。
同社社長は親族に謝罪した。同社は「不快な思いをさせてしまい、おわび申し上げる」とコメントした。
(共同)

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