米特使、欧州部隊派遣の構想

 米国のウクライナ担当特使ケロッグ氏=3月、ワシントン(ゲッティ=共同)
 米国のウクライナ担当特使ケロッグ氏=3月、ワシントン(ゲッティ=共同)


【キーウ共同】米国のウクライナ担当特使ケロッグ氏は11日付の英紙タイムズのインタビューで、ロシアと和平合意後のウクライナの安全保障を巡り、ウクライナの首都キーウも流れるドニプロ川の西側に英仏主導の欧州部隊が展開する構想を示した。ロシアは部隊派遣に反対しているが、ケロッグ氏はロシアに対し「挑発的なものではない」との見解を示した。
構想は、ウクライナ東部や南部クリミア半島などロシアの占領地域にロシア軍が駐留し、ドニプロ川西側には英仏主導の部隊が展開する内容。衝突回避のため現在の前線周辺に非武装地帯を設ける。米国は地上部隊を派遣しない。
タイムズは、ケロッグ氏が米国、英国、フランス、旧ソ連が共同で管理した第2次大戦後の「(ドイツの)ベルリンのように」ウクライナを分割統治する可能性を示唆したと報じた。これに対しケロッグ氏は、欧州部隊の責任地域などについて述べたもので「ウクライナの分割についての言及ではない」と否定。「発言がゆがめて伝えられた」と指摘した。
(共同)

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース