円上昇、一時142円台前半

16日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇した。一時、1ドル=142円05銭を付け、東京市場として昨年9月以来の円高水準となった。米中貿易摩擦への警戒感が強く、ドルを手放す動きが先行した。
午後5時現在は前日比1円20銭円高ドル安の1ドル=142円10〜11銭。ユーロは94銭円高ユーロ安の1ユーロ=161円81〜85銭。
東京市場では日経平均株価が下落したことにより、投資家のリスク回避姿勢から、比較的安全な資産とされる円を買ってドルを売る取引が優勢になった。
外為ブローカーは「市場の関心は米中貿易摩擦の動向に集中している」と話した。
(共同)