英空母打撃群、インド太平洋へ

 英空母プリンス・オブ・ウェールズ=2023年12月、英南部ポーツマス(ゲッティ=共同)
 英空母プリンス・オブ・ウェールズ=2023年12月、英南部ポーツマス(ゲッティ=共同)


【ロンドン共同】英海軍の空母プリンス・オブ・ウェールズを中核とする空母打撃群が22日、インド太平洋地域に向けて英南部ポーツマスを出航した。中国の台頭をけん制することなどを目的として、8カ月かけて同盟国と合同演習を実施する。夏ごろ日本の自衛隊とも演習を予定し、日本に寄港する見通し。
艦隊は地中海とインド洋を経て太平洋へ向かう。プリンス・オブ・ウェールズにF35ステルス戦闘機を搭載し、駆逐艦などが随行。ノルウェーやカナダなどの軍艦も参加している。
英国は前保守党政権のころからインド太平洋地域への影響力拡大を図っている。2021年にはプリンス・オブ・ウェールズと双璧を成す空母、クイーン・エリザベスを中核とした空母打撃群を初めて派遣し、日本にも寄港した。
日本は今回の派遣に絡み、自衛隊が他国の艦艇などを守る「武器等防護」を適用する可能性がある。両国は安全保障面の関係を強化しており、35年の配備開始を目指し日英、イタリアによる次期戦闘機の共同開発も進めている。
(共同)

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