首都にミサイル、12人死亡

【キーウ共同】ウクライナの首都キーウで24日、ロシア軍の弾道ミサイルや無人機による大規模攻撃があり、ウクライナ当局者によると、12人が死亡し、子どもや妊婦を含む90人が負傷した。ウクライナ側が防空システムで迎撃し、中心部で爆発音が続いた。和平交渉が難航する中、民間人の犠牲が後を絶たない。市民からは「早く停戦を」との声が上がった。
トランプ米大統領は大規模攻撃について「不必要」だとし、和平交渉を進める上で「タイミングがとても悪い」と交流サイト(SNS)で不満を示した。
24日午前、キーウ中心部から西に約10キロ。木立に囲まれた住宅地の一角でアパートが完全に破壊されていた。付近の航空関連工場を狙ったミサイルが迎撃され、破片が落下したとみられる。
住人たちは寝間着のまま避難し、アパート跡地で続く救助活動を見守っている。頭に包帯を巻いた男性も、ベンチに座り込む女性も、ぼうぜんとした表情だ。
南アフリカ訪問中のゼレンスキー大統領は24日、一部の予定をキャンセルしてウクライナに戻ると明らかにした。
(共同)