中国の知財保護違反認めず



【ローマ共同】世界貿易機関(WTO)は24日、欧州連合(EU)内の企業が保有する通信技術などに関し、中国が知的財産権の保護を認めていないのはWTOのルールに反するとしたEUの訴えについて、WTOの紛争処理小委員会(パネル)が棄却したと発表した。ただ中国側が透明性の義務を順守できていないとも結論付けた。
EUが問題視したのは、第5世代(5G)移動通信システムといった通信技術を巡る知財権の保護。パネルは、EU企業が知財権の保護を求めて中国国外の裁判所に訴訟を起こすことを、中国の裁判所が阻む慣習があると認定。その上で、この慣習がWTOのルールのどの部分に違反するか、EU側が立証できなかったと判断した。中国に対しては、慣習についての情報を提供していないと指摘した。
(共同)

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