海岸で体当たりの米兵に賠償命令

 判決後、記者会見する原告女性(左)=25日午後、横浜市
 判決後、記者会見する原告女性(左)=25日午後、横浜市


神奈川県逗子市で2022年7月、当時米海軍横須賀基地に所属していたクリーガー・ダニエル被告(31)=傷害罪で有罪確定=から無差別に体当たりされて重軽傷を負い、精神的苦痛や後遺症が生じたとして、男女4人が被告に計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は25日、計約1600万円の支払いを命じた。
藤沢孝彦裁判長は、争点となっていた被告の責任能力について、持病のストレスや、自分を置いて先に帰宅した妻への怒りに加え、相当量の飲酒が影響し「衝動的に見ず知らずの通行人に怒りの矛先を向けたと理解することができる」と責任能力があったと指摘した。
判決によると、4人は22年7月9日夜、逗子海岸付近を歩いていた際、突然背後から突き飛ばされるなどの暴行を受けた。
判決後、原告の女性(61)は「(被告が)既に米国に帰ったと聞き、怒りというかあぜんとしている」と話した。
被告の刑事裁判では24年9月、横浜地裁横須賀支部が懲役2年4月、執行猶予4年の判決を言い渡し、確定した。
(共同)

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