受動喫煙に妊婦の胎盤剥離リスク



受動喫煙にさらされた妊婦が、通常より早く胎盤がはがれてしまう「常位胎盤早期剥離」を発症するリスクは、妊婦自ら喫煙する場合と同程度だとの研究結果を東北大のチームが30日までにまとめた。喫煙がリスクを高めるとの報告はあったが、受動喫煙でも同様の傾向があることを示したのは初めてという。
チームによると、常位胎盤早期剥離は全ての妊娠の0・4〜1%で起こる。チームは環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータから、妊婦約8万2千人分を解析した。
妊娠初期から週4〜7日、家庭や職場などで1日1時間以上の受動喫煙にさらされた約1100人の発症率は1・02%、さらされた経験がない約3万4千人では0・43%。年齢などを考慮してリスクを計算すると、受動喫煙した妊婦は、しない人の2・3倍高かった。
一方、1日11本以上のたばこを自発的に吸っていた約千人の発症率は1・3%、喫煙しない約7万7千人では0・45%。喫煙者の発症リスクは非喫煙者の2・2倍と計算されたという。
(共同)

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