中国、日本とフィリピンをけん制

【北京共同】中国外務省の郭嘉昆副報道局長は30日の記者会見で、石破茂首相とフィリピンのマルコス大統領が安全保障分野の協力拡大で合意したことについて「徒党を組み地域の緊張を激化させることに反対する」と述べ、けん制した。
習近平国家主席は4月中旬、ベトナムなど東南アジア諸国を歴訪し、各国に関税で圧力を加えるトランプ米政権への共闘を呼びかけたばかり。石破氏はベトナムも訪問し、安保協力の強化で一致。中国の影響力拡大阻止を図った。
郭氏は「中国の東・南シナ海における主権や権利は歴史の過程で形成されたものだ」と正当性を主張。日本に「安保分野で言行を慎む」よう求めた。
(共同)