北海道東川町は１日、優れた撮影活動に贈る本年度の「写真の町東川賞」の受賞者を発表した。国内作家賞に輝いたのは神奈川県の今道子さん（６９）。魚や花で作ったオブジェを撮影することで浮かび上がる世界観が独特で、死生観を掘り下げた新作などが評価された。
海外作家賞はリトアニアのアルトゥーラス・ヴァリャウガさん（５８）。地域に貢献した写真家を表彰する飛弾野数右衛門賞には沖縄県上本部村（現本部町）出身で、戦後、伊江島で米軍による土地接収をカメラで記録し抵抗した阿波根昌鴻さん（故人）、新人作家賞は埼玉県本庄市の鈴木のぞみさん（４１）がそれぞれ選ばれた。
東川町は１９８５年に「写真の町宣言」をして賞を設け、今年で４１回目。授賞式は８月２日に町内であり、同日から１カ月間、受賞作家作品展も開かれる。
（共同）