真剣で試し切りが一転NG、山形



居合道発祥の地とされる山形県村山市で、観光客が日本刀の真剣を使って試し切りをする人気の体験プログラムが中止に追い込まれた。日本文化に触れるユニークな取り組みとして訪日外国人らに好評で、政府から表彰も受けたが、警察庁が銃刀法に抵触するとの見解を昨年示し、一転して開催NGに。地元は落胆しつつも、試し切り見学のみのプログラムに切り替えて誘客を図る。
居合道は戦国時代から江戸時代にかけて活躍した剣豪林崎甚助重信が始めたとされ、出身地の村山市内には、始祖をまつる全国唯一の林崎居合神社もある。
市観光物産協会は2017年、居合道の歴史や精神をより深く知ってもらおうと、道着を着て真剣で畳筒を切る観光プログラム「サムライ体験」を始めた。当時、市は山形県警に真剣の使用を相談し「問題ない」との回答を得たという。
しかし警察庁は昨年12月、観光客の試し切りは「原則として許容されない」との通達を警視庁や道府県警に出した。
村山市では現在、師範による試し切りを見学するプログラムに変更し、サムライ体験を継続している。
(共同)

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