Jリーグ、気候変動対策を数値化

気候変動に強い危機感を持つサッカーのJリーグが2026年から「スポーツ・ポジティブ・リーグ」(SPL)に加わる。J1、J2、J3の全60クラブの気候変動対策を数値化して取り組みの進捗状況を把握しやすくし、安全にスポーツを楽しめる環境づくりを推進する狙いがある。イングランド・プレミアリーグやドイツ1部リーグが名を連ね、アジアからは初参画となる。
Jリーグのサステナビリティ(持続可能性)領域担当の辻井隆行執行役員は「(気候変動は)人間が引き起こした問題で、解決できるのは人間しかいない」と語る。
気候変動の影響は目に見える形で出始めている。Jリーグによると、天候が理由の中止試合は1996〜2017年はシーズン平均1・86試合だったが、18〜24年は9・57試合と約5倍に急増。いわゆる「ゲリラ豪雨」による夏場の中止が多く、安全な試合開催が脅かされている状況だ。
SPLは「使い捨てプラスチックの削減、廃止」「環境負荷の少ない移動手段」「ごみの削減管理」など12項目を数値化する。
(共同)