自民小渕氏、西田氏に苦言

自民党の沖縄振興調査会(会長・小渕優子党組織運動本部長)は8日、党本部で会合を開いた。同党の西田昌司参院議員が、太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲となった学生や教員を慰霊する「ひめゆりの塔」の展示説明について「歴史を書き換えている」などと発言した問題を巡り、小渕氏は「発言により沖縄県民の心を傷つけてしまった事実は変えられない。大変残念だ」と苦言を呈した。立憲民主党は西田氏に発言訂正を求めた。
小渕氏は「われわれの認識とは全く違う一議員の発言だ」とも強調した。
西田氏の発言に対し、地元沖縄や野党は反発を強めている。立民の野田佳彦代表は8日、「信じ難い。沖縄県民の気持ちを逆なでするような発言であり、訂正すべきだ」と東京都内で記者団に述べた。
西田氏は7日、記者団に撤回する考えはないと表明するとともに、県民を傷つけたならば遺憾だとの認識を示した。沖縄県の玉城デニー知事は8日、「あいまいな記憶、自身の感想だけで物事が大きくなっていることを省みないことはいかがなものか」と記者団に語り、対応を批判した。
(共同)