終戦から80年の欧州、平和誓う

 ベルリンの戦争犠牲者慰霊施設であった式典に出席したドイツのシュタインマイヤー大統領(左)とメルツ首相=8日(ロイター=共同)
 ベルリンの戦争犠牲者慰霊施設であった式典に出席したドイツのシュタインマイヤー大統領(左)とメルツ首相=8日(ロイター=共同)


【ベルリン、ロンドン共同】ナチス・ドイツが連合軍に無条件降伏し、欧州で第2次大戦が終結してから8日で80年を迎えた。ドイツや英国などで記念行事が開かれ、戦争の犠牲者を追悼した。ドイツのシュタインマイヤー大統領は式典で、ポピュリズムや権威主義の台頭に警鐘を鳴らし「平和を見失ってはならない。自由と民主主義を守らなければならない」と述べ、戦争の記憶や和解の歴史を継承する重要性を訴えた。
シュタインマイヤー氏はメルツ首相と共にベルリンにある戦争犠牲者の慰霊施設で献花。連邦議会での式典で「戦争を引き起こし、ホロコーストを行ったのはドイツ人であり、ナチス政権をのさばらせてしまったのもドイツ人だ」と強調した。
連合軍側の戦勝国の英国では、ロンドンのウェストミンスター寺院でチャールズ国王夫妻ら王室メンバーが犠牲者を追悼する礼拝に参列した。
戦勝記念日として祝日のフランスでは、マクロン大統領が凱旋門のあるパリのエトワール広場で式典を開催。ナチス・ドイツに占領されたが、戦後は良好な仏独関係を祝う狙いもある。
(共同)

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