２０２２年の岸田文雄首相（当時）の就任を祝う会を巡り、広島第１検察審査会は８日までに、政治資金規正法違反容疑で告発された岸田氏と政治団体「岸田文雄後援会」の代表者ら計４人を不起訴とした広島地検の処分について「相当」と議決した。４月１１日付。
議決書は、岸田氏は嫌疑なし、団体関係者ら３人は嫌疑不十分とした広島地検の決定について「処分の裁定を覆すに足る証拠がない」とした。
祝う会を巡っては、後援会が主催する政治資金パーティーを任意団体と偽って開催し、支出や寄付を後援会の政治資金収支報告書に記載せず、虚偽に当たるなどとして、神戸学院大の上脇博之教授らが告発。広島地検は２４年、４人を不起訴処分とした。上脇氏らが検審に審査を申し立てていた。
（共同）