世界に「光と導きを」

「歴史的だ」「光と導きを」―。新ローマ教皇レオ14世が8日選出されたことに、各国から祝意の声が続々と上がった。世界に約14億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会の頂点に立つ教皇の影響力は絶大で、国連のグテレス事務総長は「公正で持続可能な世界を実現するため、協力していく」と表明した。
レオ14世は史上初の米国生まれの教皇。出身地シカゴのジョンソン市長は「故郷でお迎えできることを願っている」と期待した。前教皇フランシスコの母国アルゼンチンの大統領府は「導きとなることを望む」との声明を出した。
欧州連合(EU)のコスタ大統領とフォンデアライエン欧州委員長は共同声明で「緊密な協力」を約束。ドイツのメルツ首相は、レオ14世は「正義と和解のよりどころ」になると訴えた。
イスラエルのネタニヤフ首相は「米国人初の教皇の成功を祈る」とし、イスラエルにとって最大の支援国、米国の出身を強調した。ロシアのプーチン大統領は、ロシアとバチカンとの協力関係が「キリスト教の価値観を基盤に」発展していくだろうとした。
(共同)