備蓄米、入札条件緩和を政府検討



政府が、備蓄米の入札に業者が参加する際の条件緩和を検討していることが9日、分かった。現在は放出した備蓄米と同量を原則1年以内に買い戻すことにしており、この条件を見直す方向だ。政府は3月に備蓄米放出を始めたが流通量が限られ、コメ価格の高騰が続いている。制度の見直しで流通拡大を進める狙いだ。
買い戻しを巡っては、今年秋のコメの収穫が見通せない中で付けた条件となっており、業者から入札参加をためらう要因になっているとの指摘が出ていた。
与党も条件の見直しを求めている。江藤拓農相は9日の閣議後記者会見で「意見は重く受け止めている」と話した。
農林水産省は、供給過剰でコメ価格が値崩れするのを避けるため、備蓄米を買い受けた業者との契約で、同程度の品質のコメを同じ量、原則1年以内に政府に戻すことを条件にしている。
全国のスーパーで4月21〜27日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は4233円だった。17週連続で値上がりし、前年同期と比べ2倍超の水準が続く。
(共同)

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