未承認薬6品を選定、開発要請へ

海外の薬が日本で使えない「ドラッグロス」の早期解消に向け、厚生労働省は9日、希少がん治療薬など6品目に対し、国内企業への開発要請や開発企業の公募をすると決めた。臨床試験も支援。同日の専門家会議で了解を得た。今回初めて、学会や患者会からの要望を待たず、厚労省研究班が国内需要などを基に候補品目の中から選定した。
日本で承認に向けた開発が着手されていない薬は、23年3月時点で86品目。
9日の会議では、優先度が「特に高い」と研究班が分類した14品目の中から、希少がん「消化管間質腫瘍」に対する分子標的薬の他、マラリアと炭疽菌による感染症のそれぞれの治療薬など計6品目が選ばれた。
(共同)