対馬仏像、日本引き渡しへ

 観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同)
 観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同)


【瑞山共同】長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」の日本への返還に先立ち、韓国中部忠清南道瑞山市の浮石寺で最後の法要が10日、執り行われる。同日中に日本側関係者へ引き渡され、12日に対馬へ戻る。
盗難事件は2012年10月に発生。韓国当局が仏像を回収し窃盗団を摘発したが、「元は倭寇に略奪された文化財だ」として所有権を主張した浮石寺が16年、同寺への引き渡しを求め提訴した。韓国最高裁で23年、観音寺の所有権を認める判決が確定した。
仏像は14世紀に「瑞州浮石寺」で地元民の願いを込めて作られたとの記録がある。
(共同)

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