東京都議会自民党の政治団体「都議会自民党」の政治資金パーティーを巡る裏金事件に絡み、小田原潔元外務副大臣ら元職を含む自民国会議員３人に関する政治資金収支報告書が訂正されていたことが１０日分かった。訂正は裏金事件発覚後に行われ、パーティー券販売ノルマ分と同額の都議会自民への寄付を削除した例もあった。
都議会の自民会派は１月、パーティー券の販売収入を報告書に記載しなかった都議らが２６人いたと公表した。一方で国会議員関連の訂正は発表されていなかった。
収支報告書の訂正は、共同通信が情報公開請求などで確認した。小田原氏が代表を務めた選挙区支部は２月１４日付で訂正した。２０２２年のパーティー開催前日に都議会自民に６０万円を寄付したとの記述を削除する一方、小田原氏個人から支部への寄付を６０万円減らし、全体の収支は「増減なし」とした。６０万円はパーティー券３０枚分に当たり、各国会議員に割り当てられたノルマ分と一致する。小田原氏の事務所に訂正の理由を尋ねたが、回答は得られなかった。
（共同）