特攻艇の戦没者を慰霊、長崎

 慰霊祭で黙とうする参列者=11日午後、長崎県川棚町
 慰霊祭で黙とうする参列者=11日午後、長崎県川棚町


太平洋戦争末期に旧日本海軍が開発した特攻艇「震洋」に搭乗して亡くなった戦没者らの慰霊祭が11日、訓練所が置かれていた長崎県川棚町の慰霊碑前で営まれた。碑を維持・管理する寺井理治さん(78)は「遺族が高齢化する中、戦争の風化を防いでいきたい」と述べた。
慰霊祭には遺族ら約130人が参加。参列した北九州市の古澤栄子さん(97)の夫操さん=享年84=は同所での訓練後、震洋の搭乗員として台湾へ出兵、出撃命令が出る直前に終戦を迎えた。古澤さんは「一歩間違えれば夫が犠牲になっていたかもしれない。夫の戦友の慰霊を命ある限り続けたい」と話した。
(共同)

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