中国との隔たり「大きくない」

【ジュネーブ、ワシントン、北京共同】スイスのジュネーブで2日間行われた米国と中国の閣僚級貿易協議について、ベセント米財務長官は11日、記者団に「大きな進展があった」と明らかにした。詳細について12日に説明すると述べた。米通商代表部(USTR)のグリア代表も「中国との隔たりは思ったほど大きくない」と話した。
協議は、米国からベセント氏とグリア氏が、中国からは何立峰副首相が出席して10、11日の2日間行った。
初日の協議後、トランプ大統領は「多くを議論し、多くの合意に至った。大きな進展だ」とSNSに投稿。「双方の利益のために中国(市場)が米国企業に開かれることを望む」とも書き込んでいた。
中国国営通信新華社は10日付の評論記事で、初日の協議を「重要な一歩」と指摘し、問題の解決には「十分な戦略的忍耐と国際社会からの正義への揺るぎない支持が必要だ」と強調。安易に妥協しない姿勢を改めて示していた。
トランプ氏は協議前の9日、SNSに「中国への関税は80%が妥当と思える」と投稿。対中関税の引き下げを示唆した。
(共同)