ゼレンスキー氏「トルコで待つ」

【モスクワ、キーウ共同】ロシアのプーチン大統領は11日、ウクライナ和平に向け、2022年に中断したウクライナとの直接交渉を今月15日にトルコ最大都市イスタンブールで再開することを提案すると述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領は「最初のステップは停戦だ」として、交渉の前提として12日から30日間の無条件停戦受け入れを要求。ロシアが停戦を履行すれば、プーチン氏との首脳会談に応じる考えを示した。
プーチン氏はゼレンスキー氏の停戦案への考えを示しておらず、交渉が実現するかは不透明だ。
トランプ米大統領はウクライナに交渉再開を受け入れるよう求めた。ゼレンスキー氏は通信アプリで「停戦により、外交基盤が整う。15日にトルコでプーチンを待つつもりだ」と述べた。ロシア側は高官級協議を想定しているとみられる。
英仏独など欧州4カ国とウクライナは10日、米提案の30日間停戦を12日から履行するようロシアに要求していた。
プーチン氏は、直接交渉の目的は「紛争の根本原因の除去や長期的で安定した平和の確立にある」と主張した。
(共同)