看護師、高所得国に偏在

【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)などは「国際看護師の日」の12日、世界の看護師の半数近くが高所得国に偏在するとの報告書を発表した。地域格差が放置されれば、誰もが公平に適切な医療を受けられるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現が危ぶまれると警鐘を鳴らした。労働条件の改善や看護師の心理ケアなど支援強化が不可欠だとしている。
報告書によると、世界の看護師数は2018年の2790万人から23年には2980万人へ増加した。うち46%が人口数で世界の17%にとどまる高所得国に集中している。高所得国の看護師のうち23%は外国出身。
(共同)