大統領選、大票田ソウルで論戦

 12日、ソウルの市場を訪れた与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相(手前右)(共同)
 12日、ソウルの市場を訪れた与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相(手前右)(共同)


【ソウル共同】6月3日投開票の韓国大統領選の公式選挙運動が12日、始まった。選挙戦の軸となる革新系最大野党「共に民主党」候補の李在明前代表と、保守系与党「国民の力」候補の金文洙前雇用労働相はいずれも大票田のソウルで論戦を開始。政権交代につながるかどうかが焦点となる。
李氏は第一声の舞台にソウル中心部の光化門を選んだ。市民らが尹錫悦前大統領の弾劾を求めて大規模デモを行った象徴的な場所で、政権交代を訴える予定だ。
金氏は12日早朝、ソウルの市場で選挙運動を開始した。青果店主らと握手を交わし、経済活性化への対応や市民生活に寄り添う姿勢をアピール。労働運動家だった自身の経験を生かし「働く人が幸せを感じられる国にする」と宣言した。
与党は候補一本化を巡って混乱。党執行部が金氏の公認を一時取り消し、韓悳洙前首相への交代を強行しようとしたが、党員投票で否決され、金氏が候補に復活した。党内分裂により保守層の動揺を招いている。
大統領選には保守系少数野党「改革新党」の李俊錫議員も出馬している。
(共同)

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