将棋、奨励会員が竜王予選初優勝



将棋の第38期竜王戦ランキング戦5組決勝は12日、大阪府高槻市の関西将棋会館で指され、千日手指し直しの末、プロ棋士養成機関の奨励会員で高校生の山下数毅三段(16)が高田明浩五段(22)を破り、優勝した。竜王戦の予選に当たるランキング戦で奨励会員が優勝したのは初めて。
山下三段はランキング戦で下から2番目のクラスの5組で、若手実力者の藤本渚六段(19)ら4人のプロ棋士を連破して決勝に進出していた。5組優勝により、藤井聡太竜王(22)=名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖との七冠=への挑戦者を決める決勝トーナメントに進出した。
山下三段は京都市在住で、数学者の父を持つ。2018年に奨励会に入会。前期の竜王戦ランキング戦で最も下の6組で準優勝し、5組に昇級した。来期は4組への昇級も決まっている。
今回、竜王戦5組決勝に進出したため、規定により奨励会の三段リーグで自身二つ目の次点を獲得。進行中の三段リーグ(全18局)で5勝以上の成績を収めれば、次点2回目によりプロ入りの権利を得る。
(共同)

最近の記事

茨城の求人情報