「夏の元気なごあいさつ♪」ギフトがヒット【経済トレンド】

 創業者の大倉喜八郎
 創業者の大倉喜八郎


食用油の最大手日清オイリオグループ。財界人の大倉喜八郎と松下久治郎が1907年、清(現在の中国)産の大豆油かすを農業用の肥料として活用するために「日清豆粕製造」を設立したのが起源だ。本社を現在の東京都港区、工場を中国の大連に置いた。(共同通信=出井隆裕記者)
大正時代に入り植物油の需要が伸びたため社名を「日清製油」に変更した。24年には日本で初めてサラダ油を発売。西洋料理など食生活の多様化を受けて一般家庭にも普及していく。
1951年には同業他社に先駆けて「ギフトセット」の販売を開始。当初は高価だったごま油の販売促進が狙いだったが、サラダ油などとの詰め合わせがお歳暮、お中元の定番に。「暮れ(夏)の元気なごあいさつ♪」という軽快なCMソングもお茶の間で親しまれた。
2002年にはリノール油脂、ニッコー製油との経営統合を機に社名を現在の「日清オイリオグループ」に改めた。最近ではサラダ油発売100周年の節目に、酸化を抑える新製法で開封後もおいしさや風味が長持ちする食用油「日清ヘルシークリア」を売り出した。
(共同)

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