サウジに21兆円武器売却へ

【リヤド共同】トランプ米大統領は13日、国賓としてサウジアラビアを訪問し、中東3カ国歴訪を開始した。首都リヤドで事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と会談し、経済分野で協力を強化する合意文書に署名した。ホワイトハウスによると、サウジ側の拠出は総額6千億ドル(約88兆7千億円)規模で、1420億ドル(約21兆円)規模の武器売却が含まれる。エネルギーや重要鉱物などに関しても合意した。
トランプ氏は皇太子との会談で「米国は世界最高の製品や軍事装備を持っている」と述べ、巨額の取引に意欲を示した。サウジの投資が米国内の雇用創出に役立つとも強調した。2国間の投資フォーラムでも演説。投資誘致をアピールした。
1月の2期目就任後、本格的な外遊は初めて。14日にカタール、15日にアラブ首長国連邦(UAE)を訪れ、それぞれ首脳と会談する。
歴訪中は3カ国の関心が高いイラン核問題や、米国とカタールが仲介するパレスチナ自治区ガザの停戦交渉、サウジが協議の場を提供するロシアとウクライナの和平交渉も議題に上る見通し。
(共同)