架空人物成り済まし、生徒いじめ

熊本市立中学で、女子生徒が交流サイト(SNS)で100人以上の架空の人物に成り済まし、同級生の女子生徒3人に金銭を要求するなどのいじめをしていたと、調査した市教育委員会の第三者委員会が13日明らかにした。3人を「マインドコントロールし、精神的に支配していたことが推認される」としている。
第三者委によると、加害生徒はSNSで100以上の架空のアカウントを作成。小学6年だった2020年8月から23年9月に、それぞれのアカウントの人物に成り済まし、3人とやりとりを重ね、危害が及ぶと信じ込ませ、計約18万円を支払わせるなどしていた。
被害生徒のうち2人の保護者が23年9月、中学に相談し発覚。中学が翌月、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態として市教委に報告し、第三者委が調べていた。中学は県警にも相談した。
第三者委は中学の対応について「場当たり的だった」とし、いじめ対応への体制づくりを提言した。
(共同)