アルゼンチンが移民規制

 アルゼンチンのミレイ大統領(ゲッティ=共同)
 アルゼンチンのミレイ大統領(ゲッティ=共同)


【サンパウロ共同】アルゼンチン大統領府は14日、同国を訪れる外国人に対する医療有料化や医療保険加入の義務付けを含む移民規制策を発表した。観光客ら短期滞在者も影響を受けそうだ。ミレイ大統領はトランプ米大統領を信奉しており、米国を倣うように移民規制を強化する方針を示していた。
公立病院では原則無料で医療を受けられるため、治療目的でアルゼンチンを訪れる人も多い。同国は長引く経済危機からの脱却を目指して財政緊縮策を進めており、今回の措置は国の医療費を抑制する狙いがある。
大統領府は声明で、無料で治療を受けるため入国する外国人によって「納税者が被害を受けるべきではない」とした。スペイン通信によると、移民規制策は政令として近く発効する。
アドルニ大統領報道官は記者会見で「首都ブエノスアイレスでは過去1年半で4300人の外国人が拘束され、うち40%が強盗と窃盗の容疑だった」とも指摘。有罪判決を受けた外国人の入国拒否、国内で犯罪に関わった外国人の国外追放も移民規制策に盛り込んだ。
(共同)

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