暑さ対策、高校総体陸上秋開催も

例年夏に行われている全国高校総合体育大会の陸上の開催時期について、秋への移行が一つの選択肢となっていることが15日、関係者への取材で分かった。近年、厳しさを増している暑さへの対策に本格的に乗り出し、選手の負担を軽減する狙いがある。
日本陸上競技連盟は7月の日本選手権などで、気温と湿度などから算出する「暑さ指数(WBGT)」が31以上になった場合は中止または中断することを確認した。全国高校体育連盟の陸上専門部とも協議し、今夏に広島市で行われる高校総体では競技日程見直しを決定。最も過酷とされていた400メートルの1日3レース実施(予選、準決勝、決勝)を2日間の開催に変えたほか、長距離でも夕方や夜に行う種目を増やした。
来年はさらなる抜本的な改革が必要だとして、日本陸連は8月中に方針を取りまとめる見通し。7、8月に大会を開かないことを重視し、高校総体は春への前倒しも含めて慎重に議論を進める意向。高校総体の種目数や参加人数の変更なども協議していく。
(共同)