南米で黄熱病急増、85人死亡

【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は16日、ブラジルなど南米5カ国で昨年12月29日から今年4月26日にかけ、黄熱病に感染した計85人が死亡したと発表した。計212件の感染例を確認しており、昨年に報告された61件に比べて急増。WHOは、地域的な感染リスクを「高い」と分類した。
5カ国はブラジルのほかコロンビアとペルー、エクアドル、ボリビア。ブラジルで110件と最も多くの感染例を確認した。
渡航制限は勧告しておらず、感染リスクがある地域に旅行する生後9カ月以上の渡航者にはワクチンを接種するよう呼びかけている。
黄熱病は蚊を媒介とする感染症。重症化した際の致死率は高い。
(共同)