反ユダヤ主義取り締まり強化へ

【ワシントン共同】米ホワイトハウスのレビット報道官は22日の記者会見で、ワシントンでイスラエル大使館職員2人が銃撃され死亡した事件について「反ユダヤ主義という悪は根絶されなければならない」と述べた。パレスチナ自治区ガザの戦闘を巡るイスラエルへの抗議デモなど、政権が反ユダヤ主義とみなす動きへの取り締まりを一層強める方針だ。
トランプ氏は発生直後、事件は「明らかに反ユダヤ主義に基づいている」と断定。バンス副大統領は22日、ソーシャルメディアに「米国で反ユダヤ主義の暴力行為は一切許容されない」と投稿した。レビット氏は大学のキャンパスでも「イスラム組織ハマスやテロリスト支持派の抗議活動が増加している」と語った。
イスラエルを支持するキリスト教の保守派が支持基盤のトランプ氏は、2期目就任後に反ユダヤ主義対策を進める大統領令に署名。政権はパレスチナに連帯を示す学生デモを問題視し、取り締まりの要請に応じなかった大学には補助金凍結を通じて圧力をかけてきた。
(共同)