スローガンはテロ扇動と非難

米ワシントンでイスラエル大使館職員2人が銃撃され死亡した事件を受け、イスラエルのコーヘン駐日大使は23日、容疑者の男が拘束時に叫んだ「パレスチナに自由を(フリー、パレスチナ)」というスローガンは「テロを扇動する」と非難した。都内で共同通信のインタビューに応じた。
コーヘン氏は、このスローガンが「政治的で暴力的な表現になっている」と指摘した。パレスチナへの連帯ではなく、イスラエルを否定する意味で使われ「最終的に殺人行為になる」と主張した。「日本を含め、私たちは警戒し、注意を払わなければならない」と訴えた。
長引くパレスチナ自治区ガザでの戦闘は、イスラム組織ハマスが拘束する全人質を解放すれば終わると従来の政府の立場を繰り返した。イスラエルとパレスチナが共存する「2国家解決」は「残念ながらますます遠のいている」と語った。
(共同)