ウラン濃縮でなお隔たりか

 イランのアラグチ外相(左)と米国のウィットコフ中東担当特使(AP=共同)
 イランのアラグチ外相(左)と米国のウィットコフ中東担当特使(AP=共同)


【テヘラン共同】米国とイラン両政府は23日、イタリアのローマで、イラン核問題を巡る5回目の高官協議を実施した。イランのウラン濃縮活動継続を認めるかどうかが焦点だったが、隔たりは埋まらず、次回の協議に持ち越されたもようだ。
終了後、イランのアラグチ外相は国営テレビに「われわれの立場や原則を明確にした。米側は理解を深めている」と説明。仲介国オマーンから双方に対して協議進展に向けた提案があったとした上で、次回の協議は双方が提案を検討した後、設定されると表明した。
米政府高官は声明で「協議は建設的で進展はあったが、まだやるべきことがある。双方は近いうちに再び協議することで合意した」と訴えた。
米側はイランの核兵器保有を阻止するためウラン濃縮活動の完全な停止を要求。イランは平和利用目的の核開発能力の維持を主張している。
オマーンのバドル外相はX(旧ツイッター)に「一定の進展はあったが、決定的ではない。今後数日のうちに残された問題を明らかにしたいと考えている」と投稿した。
(共同)

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