対空防御、5倍に増強を訴え

【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は9日、ウクライナ侵攻を続けるロシアの脅威に対抗するため、加盟国が対空防御やミサイル防衛態勢を「400%増とする必要がある」とし、現行の5倍へと増強することを訴えた。訪問先のロンドンで、英王立国際問題研究所(チャタムハウス)での演説で述べた。
ロシアがNATO加盟国を5年以内に攻撃する可能性にも、ルッテ氏は言及。「楽観的な考えは、われわれを守ってはくれない。危機を座視することはできない」として同盟体制の強化に向け、加盟国に一層の防衛支出増を求めた。
(共同)