ロスに夜間外出禁止令

【ロサンゼルス、ワシントン共同】米西部カリフォルニア州ロサンゼルスのバス市長は10日、不法移民摘発に抗議するデモ参加者の一部暴徒化を受け、市中心部の約2・5平方キロの区域に夜間外出禁止令を出した。米メディアによると、海兵隊員700人が同日、現地に入った。トランプ大統領は派遣の正当性を強調するが、ニューサム州知事は反発した。
外出禁止令は10日午後8時(日本時間11日正午)から11日午前6時(同午後10時)まで。バス氏は記者会見で「市全体が被害を受けているのではない」とした上で、11日以降も発令するとの見通しを示した。ロサンゼルスでは2020年、中西部ミネアポリス近郊で起きた白人警察官による黒人暴行死事件に対する抗議デモの暴徒化を受けて市全域に外出禁止令が出された。
州兵らと一部のデモ参加者が8日に衝突した連邦収容施設付近では10日も州兵が警戒し、抗議のため100人以上が集まった。警官隊がゴム弾や閃光弾で制止。一部を連行した。夜間も、外出禁止区域で旗やプラカードを掲げる人がいた。
(共同)