対イラン作戦準備完了か

【ワシントン共同】米CBSテレビは11日、イスラエルが対イラン作戦を開始する準備を完了したとの情報を米政府関係者が得たと報じた。トランプ大統領は中東地域で米大使館の一部職員らが退避していると表明した。記者団に「危険な場所になる可能性があり、移動している」と述べた。米イランの核協議が行き詰まる中、イスラエルが攻撃に踏み切れば、イランが報復するのは必至で、中東の緊張が一気に激化する可能性がある。
国務省は同日、イラクの首都バグダッドの米大使館に勤務する一部職員に退避命令を出した。CBSはイランが攻撃を受けた場合、イラクの米軍施設に報復する可能性があることを踏まえた措置と伝えた。米メディアはヘグセス国防長官が中東に駐留する米軍家族の退去を容認したと報じた。
退避の対象は不急の業務を担当する職員ら。AP通信によると、バグダッドの大使館は人員が限られており、大部分の職員には影響しない見通し。バーレーンとクウェートの一部職員や家族の離任も容認する。
(共同)