望遠鏡「かぐら」が観測復帰

 国際共同観測に復帰した大型望遠鏡「かぐら」のコントロールルーム=12日午前0時、岐阜県飛騨市(東京大学宇宙線研究所・重力波観測研究施設提供)
 国際共同観測に復帰した大型望遠鏡「かぐら」のコントロールルーム=12日午前0時、岐阜県飛騨市(東京大学宇宙線研究所・重力波観測研究施設提供)


能登半島地震の影響で観測不能になっていた重力波観測用の大型望遠鏡「かぐら」(岐阜県飛騨市)が復旧し、12日午前0時、国際共同観測に約2年ぶりに復帰した。東京大宇宙線研究所によると、損傷箇所を修理し感度を高めた。
かぐらは神岡鉱山の地下200メートルにある。1辺約3キロのL字形の地下トンネルを走る真空パイプ内にレーザー光を放ち、サファイア鏡で反射させて重力波による空間のゆがみを検出する。
昨年元日の地震で飛騨市は震度5弱を観測。サファイア鏡の防振装置が損傷した。大学や他機関の多くの研究者が修復作業に協力。地元住民の支援の声も力になり復帰にこぎ着けたという。
(共同)

最近の記事

茨城の求人情報