G7、中東沈静化求め共同声明か

【バンフ(カナダ西部)共同】ロイター通信は15日、先進7カ国(G7)が16日からカナダ西部カナナスキスで開催する首脳会議(サミット)で、イスラエルとイランの交戦が続く中東情勢の沈静化を求める共同声明の採択を目指す方針だと伝えた。G7関係者の話としている。
石破茂首相は15日にカナダ入り。議長国カナダのカーニー首相は英国のスターマー首相らと個別会談し、G7外交が活発化している。石破氏は17日までのサミット期間中に、日米関税交渉を巡りトランプ米大統領と会談する予定。
トランプ氏の2期目就任以降、G7は足並みの乱れが目立つが、中東の地域紛争への拡大を避けるため、共同声明で一致したメッセージを打ち出したい考えだ。イスラエルの攻撃を了承した米国と文言の調整が難航する恐れもある。
トランプ氏は15日にSNSで、イスラエルとイランは停戦で合意すべきだと述べ、各方面に働きかけて実現させると強調した。
共同声明はイランによる核兵器保有を認めず、イランとイスラエルに外交的解決を求める内容になるとみられる。
(共同)