NZ、クック諸島の援助打ち切り

 ニュージーランド、クック諸島、日本、中国
 ニュージーランド、クック諸島、日本、中国


【シドニー共同】ニュージーランド政府は、南太平洋の島しょ国クック諸島への資金援助を打ち切った。ピーターズ外相の報道官が19日に声明を出した。クック政府が、財政や外交、防衛を支えるニュージーランドと事前協議をせずに、2月に中国と協力協定を結んだことにラクソン首相らが不快感を示していた。
声明によると、ニュージーランド政府は2025〜26年会計年度に予定していた1820万NZドル(約15億8千万円)を拠出しないことを決め、今月上旬にクックのブラウン首相に通告した。
報道官は、クックがニュージーランドによる協議要請を無視し、海底資源探査やインフラ整備を含む広範な分野の協定の締結に踏み切ったことを批判。財政支援の前提となる「強固な信頼関係に基づく2国間関係」が損なわれたと指摘した。
クックは人口約1万3千人。英保護領やニュージーランド領を経て1965年、外交・防衛をニュージーランドに委任する自由連合協定を結んだ。2001年に独立国家として外交を行うと表明したが、国連には加盟していない。
(共同)

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