韓国軍の北朝鮮人拉致で賠償命令

 2月、取材に応じる金成吉さん=韓国・春川(共同)
 2月、取材に応じる金成吉さん=韓国・春川(共同)


【ソウル共同】1955年に韓国軍によって北朝鮮から拉致されたとして、韓国に住む男性(83)が韓国政府に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決でソウル高裁は19日、18億3千万ウォン(約1億9千万円)の支払いを命じた一審を支持し、政府の控訴を棄却した。朝鮮戦争(50〜53年)後の韓国軍による北朝鮮の民間人拉致を認めて賠償を命じる韓国の判決は2件目。
男性は、韓国北東部・春川に住む金成吉さん。昨年10月の一審判決によると、13歳だった55年8月、北朝鮮東部の咸鏡南道北青から父と拉致され、韓国軍のスパイ活動に従事させられた。父は北朝鮮潜入任務中に死亡したが、金さんに父の死は伏せられた。
(共同)

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