ウクライナ加盟、主要議題にせず



【キーウ共同】NATOは24〜25日にオランダ・ハーグで開く首脳会議で、ロシアの侵攻を受けるウクライナの加盟問題を主要議題としない見通しとなった。加盟に否定的なトランプ米大統領に配慮。ゼレンスキー大統領は会議に出席する方針だが、中東情勢の緊迫化もあり、加盟国の関心低下を警戒している。
ゼレンスキー氏は20日、NATO首脳会議について「トランプ氏との会談は極めて重要だ」と述べ、カナダでの先進7カ国(G7)サミットで見送られた会談実現に意欲を示した。
NATO条約は、加盟国への攻撃を全加盟国への攻撃とみなし、武力行使を含む必要な措置を取ると規定する。ウクライナは戦闘終結後にNATO入りし、ロシアの再侵攻を抑止したい考え。バイデン前米政権下の昨年開かれた首脳会議の宣言には、ウクライナが加盟への「不可逆的な道」を歩むと明記された。
トランプ政権がウクライナの加盟に反対しているほか、ドイツも慎重姿勢を崩していない。これまで積極的だったポーランドやバルト3国も加盟に関する発言を控えているもようだ。
(共同)

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