ウクライナ地雷条約離脱へ

【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、対人地雷禁止条約(オタワ条約)からの離脱に関する大統領令に署名した。同条約にロシアは加盟しておらず、ウクライナ外務省は「自衛権を制限する不平等な状況」だったと指摘。国民の安全と国家防衛を優先すると表明した。今後、議会承認を経て国連に通知する。
ウクライナ侵攻を継続するロシアの脅威拡大から、既にバルト3国やフィンランド、ポーランドが離脱を宣言していた。
オタワ条約は対人地雷の廃絶を目指し、使用や生産、貯蔵などを禁止する。1999年に発効し、日本など160以上の国・地域が加盟している。ロシアのほか米国や中国も加盟していない。
(共同)