選挙で切り抜き動画が存在感

 東京都議選で、地域政党「再生の道」の石丸伸二代表の街頭演説を撮影する“切り抜き職人”の男性=19日、東京都中野区
 東京都議選で、地域政党「再生の道」の石丸伸二代表の街頭演説を撮影する“切り抜き職人”の男性=19日、東京都中野区


政治家の記者会見や街頭演説の様子を数十秒程度の動画に編集した「切り抜き動画」が存在感を増している。東京都議選を追った“切り抜き職人”の男性(39)は、刺激的な見出しを付けて動画を配信。「多くの人に政治との接点を提供できるのは大きなやりがいだ」と話す。
「東京から日本の政治を変えよう」。19日、東京都中野区のJR中野駅前。地域政党「再生の道」の石丸伸二代表に対し約200人から拍手が湧き起こった。
2023年、「新しいことにチャレンジしたい」と、勤めていた会社を辞めた。広島県安芸高田市長だった石丸氏の会見動画を偶然見つけ、衝撃を受けた。
23年12月にチャンネルを開設。動画は1200本を超える。
関心を集めそうなテーマが何かを熟考し、構想から制作まで一人で手がける。マーケティングや商品企画に携わった会社員時代の経験が役に立っているという。
現在は再生回数に応じて支払われる広告収入のみで生計を立てる。所得は会社員時代の約2倍に増えたが、作業が16時間ほどに及ぶ日も。機材の購入費や交通費もばかにならないと明かす。
(共同)

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