自民「働く人へ分配を」と第一声

参院選が公示された3日、与野党の党首らは全国の街頭で第一声を上げた。物価高対策や農業政策、政治改革などで有権者に支持を訴えた。
石破茂首相(自民党総裁)は神戸市で「働く人への分配を増やしたい。新しいサービスや商品をつくる投資を行い物価上昇を上回る賃金上昇を必ず実現する。国内総生産(GDP)を1千兆円まで拡大する」と強調した。
立憲民主党の野田佳彦代表は宮崎県国富町で「物価高からあなたを守る。ガソリン税の暫定税率を、51年も続けるのか。廃止法案は反対され採決できなかった。全力で実現したい。裏金問題は、まだ解明できていない」と訴えた。
公明党の斉藤鉄夫代表は神戸市で「高額療養費制度見直しを凍結すべきだと首相に直談判し実現させた。災害対策基本法の見直しで、福祉の観点を盛り込ませた」とアピールした。
日本維新の会の吉村洋文代表は大阪市で「一番多く天引きされるのは社会保険料だ。今の子どもたちが大人になったとき、どうやって高齢者を支えることができるか。社会保険料を下げる努力が必要だ」と力説した。
共産党の田村智子委員長は東京・池袋で「物価高騰には無為無策、米国言いなりの大軍拡、裏金にも全く無反省だ。自民政治を終わらせる」と石破政権を非難した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は東京・新橋で「日本経済を復活させる成長戦略を持っている。皆さんの頑張りに報いることができる『手取りを増やす経済政策』を進めていきたい」と説明した。
れいわ新選組の山本太郎代表は東京・新宿で「今すぐ消費税を廃止すべきだ。中小・零細企業が苦しい思いをしている」とした。
参政党の神谷宗幣代表は東京・銀座で「外国人に土地やマンション、水源やインフラが買われることに一定の規制をかける」と話した。
社民党の福島瑞穂党首は東京・新宿で「党の生き残りを懸けた戦いだ。議席をさらに増やし、もっと躍進したい。候補者全員の当選を実現する」と語った。
日本保守党の百田尚樹代表は東京・新橋で「今、立ち上がり、自公政権のむちゃくちゃを止めることができたら、日本には復活の余地がある」と力を込めた。
みんなでつくる党の大津綾香党首は東京・新小岩で「インターネット上で、誰もが誹謗中傷の標的にされかねない世の中を変えたい」と述べた。
(共同)