中国の何副首相、万博で来日へ

大阪・関西万博で11日に開かれる中国のナショナルデー行事に合わせ、中国の何立峰副首相が来日する方向で調整していることが分かった。日中友好議員連盟会長を務める森山裕自民党幹事長は大阪で何氏と会談し、ジャイアントパンダの新規貸与を重ねて要請する。複数の日中外交筋が6日、明らかにした。
会談で森山氏は、日本で2001年に牛海綿状脳症(BSE)が発生したのを受けて中国が規制する日本産牛肉の輸入再開も働きかける見通し。
関係者によると、日中両政府は日本からの輸出の前提となる関連協定の発効を調整しており、日本の外務省局長が4日、中国側と日本産牛肉を巡り協議した。
国内で飼育するパンダは、和歌山県の4頭が6月下旬、中国に返還され、東京・上野の2頭だけとなった。貸与期限の来年2月でいなくなる可能性がある。茨城県や仙台市が誘致に乗り出している。何氏は習近平国家主席との関係が近く、森山氏は貸与を直接働きかける。
何氏は今月10日、大阪入りする予定。
(共同)